モデラーの永遠のテーマ ティーガーI 最新作登場

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ティーガーI ハリコフの戦い

ドラゴン 1/35 WW.II ドイツ軍 ティーガーI 初期生産型 ハリコフの戦い

まだまだ追求すればきりがない。ティーガーI型のさらなる決定版を求めて!

日本のミリタリーモデラーにとって、ティーガーI型は戦艦大和零戦とともに決して色褪せることのないアイテムに違いありません。力強さと88mm砲の威力、見た目で伝わる能力がモデルでも魅力の一因でしょうか。

そんなティーガーI型はこれまで多くのメーカーが多くのスケールで数多くキット化し、モデルをリリースして来ました。そのどれもがそれぞれにその時代の考え方、資料などを盛り込んで作られた意気込みがあふれるキットばかりです。

もちろん、時代とともにより多くの資料が出てきたり、モデル化の技術進歩も加わったり、今ならこう作る・こう再現したい、そんな技術者とモデラーの飽くなき追求が続けられてきたのも間違いありません。ティーガーI型はそんなチャレンジを常に続けたくなる、やはり永遠のアイテムなんですね。

さて、幾度となくこれが決定版というティーガーI型のキットが登場してきましたが、今再び、ドラゴンが1/35のティーガーI型に挑みました。その詳細をまずは御覧ください。

パッケージを開ければいつもながらにぎっしりと詰まったパーツ群。相変わらず繊細な彫刻表現やシャープな再現はクリーンな感じで見ているだけでも気持ちいい仕上がりです。

今回、ドラゴンが取り上げてさらなる高みに挑戦したのは初期生産型です。モデル化にあたってはモデラーの皆さんにはティーガーI型の研究家としてもおなじみのDavid Byrden氏のアドバイスを全面的に仰ぎ、ディテールはもちろん、マーキングやカラースキームに至るまで徹底的に追求しています。

そして、セレクトした車両は1943年のハリコフ攻防戦に登場した車両をフィーチャー。そこに登場した車両の中でもエリート師団として知られるグロースドイッチュラント戦車連隊、SS装甲師団ダス・ライヒの装備車両を再現しています。ティーガーI ハリコフの戦い

砲塔番号S-20号車もこの車両独特の左右の牽引フックが連結されたパーツを新たにモデル化したり、ダス・ライヒの車両が装備した幅が広く、エスケープハッチとの干渉部分を切り欠いた独特の形状をした砲塔雑具ケースも用意。そして、通常タイプの幅の狭い砲塔雑具ケースは新規パーツで再現され、このキットではその蓋のブラケットをエッチングパーツで用意しています。ティーガーI ハリコフの戦い

履帯用の細いタイプの牽引ワイヤーもシャープにモデル化。細い繊細な再現が仕上がりを引き立てます。さらに、砲塔の主砲防盾は1942年後半に生産された防盾の厚み、形状を正確に再現。また、細かな部分では予備履帯バーはその傾斜角も正確に再現した新規パーツを用意しています。ティーガーI ハリコフの戦い

砲塔番号S-20号車を描いたボックスアートを描いたのは巨匠ヴォルスタッド氏。冬期の作戦行動の様子を伝えます。

そして、このキットでは通常塗装時のマーキング4種に加えて、日本発売初回キットのみのボーナスとして冬季迷彩を施したときのマーキング4種もセットされています。合計8種のマーキングから選んで組み立てていただけます。ティーガーI ハリコフの戦い

塗装とマーキングを説明するイラストが描かれたA4カラー印刷のペーパーが2枚セットされています。これだけ詳細に説明されると、ますますどの部隊の車両のマーキング、カラーリングにしようかと迷わされます。

ドラゴンがティーガーI型の初期型の決定版として1/35でモデル化したこのキット。さて、皆さんはどのようにご覧になられるでしょうか。

いくつものメーカーが時代を変えてモデル化に挑戦し続けるティーガーI型。どれが正解とか、間違っているとか、ということではないと思うんです。その時のメーカーや設計者の解釈はこうだというのをキットに表現しています。これまでのキットとの違いを作ってみていただいて「これもありなのか」とか「あるいはまだ私ならこうしたい」とお考えになるのか。

どちらにしてもやはりティーガーI型はまだまだ奥が深いキットですね。

そんなことを思いながら、ぜひ作り上げていただきたい逸品です。

ティーガーI ハリコフの戦い

1/35 WW.II ドイツ軍 ティーガーI 初期生産型 ハリコフの戦い 8,580円(税込み) 2020年3月発売 好評発売中