ベルキット 1/24 フォード エスコート RS1600 MK.I 1973 RACラリー ウィナー
ラリーカーのモデル化を、熱い情熱を持って進めるベルギーの模型メーカー、ベルキット。
そのラインナップはモータースポーツファンには待ってましたの声も上がる魅力にあふれていますね。
何が嬉しいかって、何と言っても最新モデルに着目するだけでなく、時代や世代を超えて幅広くモデル化してくれているところではないでしょうか。
そんな中、この1台に心動かされるモータースポーツファン、ラリーファンは少なくないのではないでしょうか。
私もそんなモータースポーツファンの一人。キットを手に思わず「いいな」と声が漏れます。
1970年代を代表するラリーカー、フォード エスコートが今回ご紹介したいベルキットのモデルです。
説明するまでもないかと思いますが、簡単に実車の歴史を。
エスコートはイギリスのフォードで開発された小型大衆車です。フロントに4気筒エンジンを縦置き、リアタイヤを駆動する一般的なFR方式。サスペンションも後輪はリジッドアクスルのリーフスプリングを採用するという至ってシンプルな構成。
初代モデルとなるのがMk.Iで、1974年まで生産され、Mk.IIへと引き継がれています。
小型大衆車として人気を集めたエスコートはモータースポーツでも活躍。
高性能なスポーティモデルも加えられコスワースのBDA1600ccツインカムを搭載したRS1600は1960年代末から70年代にかけてラリーフィールドで多くの勝利を獲得することになります。
中でもイギリスで開催されるRACラリーではティモ・マキネンが1973年から75年にかけて3連勝を飾るなど活躍。モータースポーツシーンにその名を刻む傑作車となりました。
さあ、キットを見てみようか
ボディのフォルムはオーバーフェンダーも一体再現
ボディはもちろん一体成型パーツ。
丸みを持ったデザイン、フォルムがMk.Iの特徴ですね。
キットでは前後フェンダーのオーバーフェンダーもしっかりと再現され、当時の雰囲気が伝わってきます。
これを見ているだけでも楽しくなるのは私だけ?
ボディの製作ではフロントヘッドライトのパーツが選択式になっていて仕様を選んで組み立てられます。
ラリーファンのベルキットならではのこだわりが垣間見えるパーツですね。
ウインドウは内側からはめ込むタイプになっていますが、窓枠塗装用にマスキングシートが用意されているのはベルキットすべての特徴の一つ。
フロントの補助ライト類も抜かりなく再現されています。これがつくとラリーカーならではの表情が作り出されますね。
エスコートはフロントにラリーエスコートの特徴あるフロントマッドフラップも再現されていますが、パーツはリアのマッドフラップとともに柔軟性ある柔らかい素材で成形されています。
シンプルな構造がわかるシャーシ下面のメカニズム再現
シャーシ下面はドライブシャフトや排気管、もちろん前後サスペンションも別パーツで再現。
立体感あふれるメカニカルな仕上がりをうまく表現しています。
サスペンションはリアがリジッドのリーフスプリング。
このシンプルメカがモータースポーツシーンでの活躍を生んだんですね。
ブレーキは前後ディスクブレーキを採用。
キットではブレーキディスク用にエッチングパーツもセット済み。
こうしたパーツが一緒に用意されているのもベルキット共通の特徴です。
別に用意しなくても良いのが嬉しいポイント。
タイヤもトレッドパターンがしっかりと再現され、足元を引き締めます。
ベルキットのこだわりが詰まったインテリアの再現
ボディ、シャーシとご紹介しました。
もちろん次は室内。
同社のヒュンダイi20クーペWRCでもロールケージの再現など密度の濃い再現が目を引くインテリアですが、時代の違いがわかる再現が新しい時代のラリーカーと比べたくなります。
市販車のイメージそのままのダッシュボードには当時のラリーカーの必需装備、オドメーターなどの装備がしっかりと別パーツで用意されています。
シートは現代のバケットシートとはひと味もふた味も違う感じ。
ロールバーのシンプルな再現とともに時代を感じさせてくれます。
シートに取り付けるシートベルトはベルトの素材とバックルなどのシートベルトの金具類用のエッチングパーツもキット付属です。
まさに、オールインワン。
このキットだけで買い足し必要なしですね。
シートベルトを作るのは大変という方のためにデカールにもシートベルトが用意されれていますから選んで仕上げればよいでしょう。
そして、インテリアの組み立てで注目は右ハンドルと左ハンドルを選択可能にしている点。嬉しい配慮です。
スポンサーマークなどはしっかりとデカールで再現
現代のラリーカーに比べたらこれまたシンプルなマーキング。
もちろんデカールでしっかりと再現しています。
デカールはイタリアのカルトグラフ社製。
キット品番BEL006のキットでは1973年のRACラリーで優勝したティモ・マキネンのマーキングを、BEL007のキットでは1972年の同じくRACラリーで優勝したロジャー・クラークのマーキングを再現しています。
とにかくRACラリーで強かったエスコートは、この仕様ですね。
日本語補足説明書付属
今回ご紹介したベルキットのエスコートもプラッツで制作した日本語の補足説明書がセットされます。
もちろん、ベルキットの説明書もわかりやすく仕上げてありますから、特に模型ファンの方なら問題なく組み立てを楽しんでいただけると思いますが、中に入っている英語の注意書きやカラーの説明などに日本語を用意しています。
ベルキットの良さを日本のモデラーのみなさんに手軽に味わっていただきたいと思って用意しました。
動画でもキット内容をご覧いただけます
この機会に、みなさんも新旧のラリーカーが揃うベルギーのベルキットをぜひ、手にしてみてください。
ベルキット 1/24 フォード エスコート RS1600 MK.I 1973 RACラリー ウィナー
8,600円(税込9,460円)
ベルキット 1/24 フォード エスコート RS1600 MK.I 1972 RACラリー ウィナー
8,600円(税込9,460円)
全国の模型店、家電量販店模型売場、オンラインショップなどで2023年7月発売予定。
ホビコレでもご購入可能です。