プラッツ/BEEMAX 期待のカーモデルキット
今回のキットは、完全新金型でセリカST205を再現。1990年代WRCファンにとって注目の1台となっています。
ST205の1/24スケールキット化を期待していたモデラーにとっても、待望の製品です。
ラリーで活躍したスペシャリティカー

それではまず、実車解説から。
セリカは、トヨタ自動車が70年から06年まで製造・販売していたハードトップ及びクーペ型の乗用車です。日本初のスペシャリティカーといえる存在で、斬新なデザインが採用され、北米や欧州にも輸出されました。
そんなトヨタ セリカがモータースポーツの世界で活躍を見せたのが、WRC(世界ラリー選手権)の舞台でした。
86年、4代目となるセリカ、ST165型が誕生するとセリカのシリーズに、“GT-FOUR”と呼ばれるグレードが登場しました。このST165型からセリカはFFシャーシとなりましたがWRCへの挑戦には4WDが不可欠との判断から、WRCのホモロゲーションを獲得するだけのためのハイスペック特別仕様車としてシリーズに加えられたモデルで、当時のGr.Aのレギュレーションである年間2,500台という量産数をクリアしたモデルでした。
このST165型をベースにしたWRCモデルによる参戦は1988年から始まり1990年にはトヨタ初のドライバーズチャンピオンをドライバーのカルロス・サインツが獲得し、日本車として初のタイトル獲得となったのです。
その後セリカのモデルチェンジに合わせて1992年になるとST185型のGT-FOURへとバトンタッチ。1991年に登場したホモロゲーションモデルGT-FOUR RCをベースにしたマシンは1993年、ドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを獲得する活躍を見せたのです。
そして93年10月にフルモデルチェンジを実施しST205と呼ばれる6代目となったセリカは、94年2月にWRCホモロゲーションモデルのGT-FOURをリリース。搭載される3S-GTE型DOHCターボエンジンはレーザークラッドバルブシートやインジェクター容量の拡大(430cc〜540cc)、メタルガスケットの採用、Dジェトロ燃料供給方式や水冷式インタークーラーなどにより、最高出力255 PSを発生しました。
なお、駆動方式は先代同様フルタイム4WDでしたが、スーパーストラットサスペンションを装着し、ブレーキも対向4ポット(前)、対向2ポット(後)のアルミキャリパー4輪ベンチレーテッドディスクとなり制動力が向上。
また、大型リアスポイラーやフードエアスクープ、ウォータースプレー、ミスファイアリングシステムなどを装備したWRC仕様車が、日本国内向けには2,100台限定で販売されました(このGT-FOURは、トヨタ・チーム・ヨーロッパのオベ・アンダーソン監督の意見が取り入れられていたそうです)。

さらに、ボディの軽量化やアンチラグシステムの改良により、GT-FOUR ST205は本来のポテンシャルを発揮しはじめます。しかし、当時のWRCはグループAからWRカー時代への移行期でもあり、各メーカーが試行錯誤を重ねながら激しい戦いを繰り広げていました。
なお、当時FIAはベースモデルの生産台数が必要となるグループA規定からWRカー規定への移行を進めており、セリカによるワークス活動も大きな転換期を迎えることとなります。
GT-FOUR ST205は1995年シーズンもWRCへ投入され、ツール・ド・コルスでは優勝を記録しました。
トヨタ セリカGT-FOUR ST205 1995をリアルに再現
それでは続いて、キット解説を。

キットは95年5月のWRC第4戦、ツール・ド・コルスで優勝した、トヨタ セリカGT-FOUR ST205 1995を再現したプラスチックモデル組み立てキットです。
実車の説明でもお話した通りセリカのWRC挑戦の最後を締めくくったのがこのキットのST205型。セリカGT-FOURの歴代WRCモデルをコレクションしたいファンにとっても見逃せないキットです。
モデルはスタイリッシュでグラマラスなボディスタイルを実感たっぷりに再現するだけでなく、シャーシ下面はフルタイム4WDメカニズムのレイアウトを立体感豊かに再現しています。また、ターマック仕様のサスペンションセッティングをリアルに表現しています。

インテリアはロールケージ、レカロ製のバケットシートや各種装備をディテール豊かに造形。競技車両ならではの雰囲気を感じられる仕上がりとなっています。
さらに、赤と緑の塗り分けラインもデカールで再現。トヨタ ラリーカーのラインナップに欠かせないキットとなっています。
さて、キットと同時発売になるディテールアップパーツセットについても触れておきましょう。

セットにはブレーキディスクやワイパー、あるいはラリー車ならではのインテリアのラリー装備などの各パーツをシャープに仕上げるエッチングパーツのほか、アンテナの基部(コネクターバルブ)の金属削り出しパーツなどが用意されています。
エッチングパーツにはボンネットのキャッチピンやシートベルトのバックルなどの細かなパーツもセット。細部の再現性を高めることで仕上がりを引き立てています。
また、布の質感を表現するシートベルト素材もセット。
キットと合わせて使用すれば、より精密感ある仕上がりを楽しめる内容となっています。
第64回静岡ホビーショーでは、本キットの完成見本を展示しました。

会場では、完全新金型ならではのシャープなボディラインや、ラリーカーらしいディテール、4WDメカニズムまで再現したシャーシ構成など、本キットの見どころをご覧いただきました。
なお、展示した完成見本は、透明パーツなど一部に試作パーツを使用して製作しています。そのため、一部の仕様や仕上がりは製品版と異なる場合があります。
プラッツ/BEEMAX 1/24 トヨタ セリカ GT-FOUR ST205 1995 ツール・ド・コルス ウィナー 希望小売価格: 4,800円 (税別)
2026年9月発売予定
セリカ GT-FOUR ST205を細部まで再現した完全新金型キットです。製品仕様やパッケージ内容はこちらからご確認いただけます。
プラッツ/BEEMAX 1/24 トヨタ セリカ GT-FOUR ST205 1995 ツール・ド・コルス ウィナー用 ディテールアップパーツ 希望小売価格: 2,800 円 (税別)
純正ディテールアップパーツで、さらにリアルな完成度を目指したい方はこちら。
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