完全新金型 サルビノスJRモデルズ 1/24 シボレー カマロ NASCAR 2022 ネクストジェネレーションシリーズ
プラッツ関連のカーモデルといえばnunuやAMTなど定評のあるブランドが揃っておりこのブログでもいろいろとご紹介してきました。
今回、カーモデルキット界の新星、サルビノスJRモデルズの最新キットが入荷しました。
これまでサルビノスというと60年代や70年代、80年代のNASCAR、ストックカーの黄金時代とも言える魅力的な年代のマシンを選んでモデル化しているメーカー、という印象が強かったのですが、今回初めて最新のNASCARモデル、ネクストジェネレーションモデルがラインナップされました。
これをみると、サルビノスJRモデルズは決して過去の名ドライバーや名マシンだけにスポットを当てているんではなく、心底NASCARが大好きなメーカーなんだと改めて実感。
プラッツスタッフ一同も、最新型はどんな感じでモデル化しているのかと気になっていたんです。
で、到着したサルビノスの新型マシンたち、これは期待を通り越したすごいモデルでした。
とにかくパッケージの中、開けてみてみましょう。
今回のモデルラインナップはシボレー・カマロのネクストジェネレーションタイプ
今回モデル化されたのはNASCARのカップシリーズに参戦しているシボレーのカマロZL-1。
NASCARファンにはおなじみだと思いますが、NASCARのレギュレーションが2022年から新しくなってそれに合わせた完全な新設計モデルになっているんですね。
それをサルビノスJRモデルズはフルディテールで再現しているんです。
しかも、日本のカーモデラーにとってはうれしい1/24スケールでの再現。
シャーシのアンダーサーフェイスのディテールは新しいレギュレーションのシャーシの形状はこうなっているんだというのがしっかりとわかります。
フラットボトム部分、さらにリアのディフューザーの部分このあたりは2022年シーズンから新しくなっている部分ですね。長さやサイズが新しく規定され直しているはずです。
NASCARのネクストジェネレーションの規定などがこのパーツを見るだけでもわかりやすいですね。
それだけではもちろんありません。フルディテールの再現度は1/12キット並み
そして、その上にコクピットやエンジン、サスペンションなどを組んで取り付けていくのですが、この再現度は1/12キットでもおかしくないくらいのディテール表現が詰め込まれていました。
エンジンはNASCARには当たり前のV型8気筒。これはもちろんカマロなのでシボレーのV8です。エンジンブロックからヘッド、カムカバー、さらに、インテイクマニフォールドから各種補機類も細かく再現しています。
このエンジンを搭載するのはただ単にフレームに乗せるだけではなく実車と同じようにエンジンの回りをしっかりとサポートするフロントのサブフレーム、モーターケージが再現されています。
ケージを組んだ後にその中にエンジンを納める、もう実車のメカニックになった気分が味わえるじゃないですか。
しかもよく見ればモーターケージの各フレームはかなり強固な感じ。これだからレース中の激しいデットヒートにマシンがへこたれないんだと納得。タフさが伝わってきます。
ギアボックスからガソリンタンク、リアエンドもフルディテール
コクピットを飛び越えてリアに向かうとギアボックスやガソリンタンク部分がしっかりと再現されています。
ギアボックスはトランスアクスルタイプだったんですね。
その後ろにガソリンタックが取り付けられているのが再現されますが、フューエルセル、ガソリンタックの周りをガッチリとガードするように取り付けられるのがフューエルセルケージ。
コクピットの後部ファイアーウォールとフューエルセルケージをつなぐトラスフレームもモデル化されています。
そして、そのフューエルセルケージのフレームはリアサスペンションの取り付けスポットになり、サスペンションアームやダンパーユニットが取り付けられます。
メカニック気分満喫、です。
しかも、どうやら最後にはその上にバックデッキというパーツ、カバーが取り付けられて最後にボディが取り付けられたら、この部分は多分、ほとんど見えなくなるのでは?
どう仕上げるかが色々悩ましいキットかもしれません
リアだけでなく最初に組み立てるエンジンなどもインテイクシュノーケルのパーツがしっかりと再現されてそれを取り付けて行くと、エンジン本体がやはりほとんど隠れてしまうのでは?
だからかもしれませんが説明書ではインテイクシュノーケルパーツは接着する、しないは選んでと書かれていますね。
NASCARといえば強固なロールケージが特徴のコクピット。
モデルでもこれでもかというロールケージのパイプ類がモデル化され、組み立てを指示していますが、前後左右のロールケージやファイアウォールを取り付けた後に、これまたしっかりとコクピット内部のステアリングやダッシュボード、フロアトンネルなどを入れていきます。
ちなみに説明書の指示ではステアリングなどを取り付けた後にコクピットはドライバーズシートを押し込んで終了。
果たして取り付け位置につけられるのかが心配になるのですが、どうでしょう。
シートの形状もしっかりと最新マシンの形状を再現。ドライバーをガッリホールドする形状ですね。NASCARの安全対策の一端を感じられるというものでしょう。
考えながらの組み立てが必要ですね。
しっかりとコクピットの内部パーツを収めたらロールバーの上部パーツを取り付けてコクピットの完成。
ボディは、さて、どうしましょう
ここまで見てみるとシャーシ周りの実車そのものの再現度がおわかりいただけたと思いますが、最後の難問は、そうです、ボディです。
組み上がったシャーシにボディを被せて完成となるのは一般的なカーモデルの流れですね。
ボディは一体でそのフォルムをしっかりと再現しています。もちろん2022年シーズン用のネクストジェネレーションタイプ。
ボディにドアパネルのラインが無いのは実車と同じ。実車もシャーシの上に被せる、まるでRCモデルのような一体ボディですからね。
ボディルーフにある可倒式のスポイラーは可動こそしませんがしっかりとラインは再現されています。さらに、左リアクォーターのみに装備されるバーチカルフィンは別パーツで再現。リアスポイラーも別パーツでモデル化されています。
カラーリングは大型デカールで再現
NASCARの魅力はカラフルなカラーリング。
モデルでは大型のデカールがセットされ、ほぼ基本となるボディカラーを塗装すればあとはデカールを貼って仕上げられるような工夫がされています。
デカールはNASCARのデカールといえばカーモデルファンにはおなじみのアメリカのパワースライドデカール製。
このウイリアム・バイロンのマシンはブラックメタリックがベースカラーのモデルなので、ボディの成型色もそれに近い樹脂を使用。
そのままデカールを貼っていくだけでもAXALTAカラーに仕上がります。
デカールは発色いいのはもちろんですが、デカールのレイアウト、デザインがまたいい感じ。
ボディの左右に貼るマークを左右対称にデザインされ、わかりやすいですね。
それからウインドウのフレームの黒縁もデカールで用意されています。
フロントグリルやヘッドライトがデカールで再現されているのも実車そのままですね。
この2022ネクストジェネレーションタイプのシリーズは最初の4種が入荷しましたがそれぞれ見てみるとボディとボンネットパーツの成型色がそれぞれに異なっています。
実車のカラーリングに合わせた成型色でパーツを用意。デカールを貼るだけで実車のマーキング、カラーリングのリアリティに近づくように工夫しているのがわかります。
メーカーのNASCARへの熱い想いが感じられるキットです。
とにかく1/24スケールキットではあるもののその内容の濃さは1/12スケールキットなみ。
しかも、キットから伝わるのはどうだすごいだろう、という感じではなく、NASCARをしっかりと再現する模型が作りたかったという意気込みでしょうか。
NASCARが好きという思いが伝わってくるんです。
NASCARの面白さを知ってほしいという意気込みが感じられるキットなんです。
だからですかね、パーツを見ているだけでも、説明書を見ているだけでもメカニック気分を味わえて楽しくなるんですね。
サルビノスJRモデルズのNASCARについての熱い想いをこのキットでぜひ味わってください。
プラッツのYou Tubeチャンネルでも紹介しています。合わせてご覧下さい。
サルビノスJRモデルズ 1/24 ヘンドリック・モータースポーツ ウイリアム・バイロン #24 アクサルタ シボレー カマロ NASCAR 2022 ネクストジェネレーション 7,920円(税込)
全国の模型店、家電量販店模型売場、オンラインショップなどで2022年8月発売予定
好評発売中!
ホビコレでもご注文可能です。